私たちは日ごろから家具に触れているので、
チェストの中身がどうなっているとか特に驚きもないのですが、
おそらく一般の方は普通のチェストの内部がどうなっているのか?
いいチェストと安価なチェストの違いはどこにあるのか?
というのがわかりにくくなっています。
特に最近レール付きのチェストが多いので、
内部を見たくても見れない。
ということも多々あります。
そこで、今回は弊社オリジナルチェスト
なごみヒノキチェストの中をお見せします。
チェストは引出しをすべて出すとこういう風に棚の状態になります。
このチェストはレールが付いてないので、
棚の部分も桐のシートを張って引出しの滑りがよくなるようにしています。
また、棚の後ろにわずかに隙間があります。
これは、レール無しのチェストで密閉性が高いと
注射器のように空気も同時に引き出すようになります。
そうなると引出しの後ろの空気が膨張し抵抗感があるため、
引出し裏の棚をわずかに開けて空気が動くようにしています。
密閉性が高いチェストの引出しを閉めると、
別の段の引出しが出てくることがあるのは、そのためです。
棚の下面にも桐シートを張っています。
これは引出しに衣類をたくさん入れた場合、
この部分がべニアだとべニアの木カスが衣類につく場合があるからです。
安価なチェストはここがべニアのケースはよくあります。
また、側面や背面の裏側はこの商品もべニアを使っていますが、
この商品のべニアはべニアの中でも上のクラスのべニアを使っています。
ここも安価な商品だとつぎはぎのべニアだったりクラスが悪いべニアを使っているケースが多いです。
安価な商品はやはり見えないところでコストダウンしていますので、
こういったところに家具の価値の差が出てきやすいところです。