先日アメリカ合衆国のシリコンバレーに行ってきました。
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そこで感じたのは、いいアイデアが有れば出資者が集まり、
そのアイデアを形にできるという凄いシステム。

タクシー配車サービスUberは、
2009年に設立しシリコンバレーで資金調達をくり返して、
現在は510億ドルの評価額とのことです。

また、アイデアを生み出しやすい仕組みもあって、
シリコンバレーにあるスタンフォード大学のデザイン思考という
問題解決を根本から考える思考法があります。
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デザイン思考とは
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現在多くの問題解決方法が、よりよく(スペックを高めるなど)
で行われていすが、そもそも何をしたいのかを人に焦点を当てて考えるとのことです。

「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、
彼らは『もっと速い馬が欲しい」』と答えていただろう。」
というヘンリー・フォードの馬車と車の話があります。

自動車が普及する前の欧米では、交通手段といえば馬車でした。
自動車を知らない人々は、当然ながら自動車の利便性を想像できるわけもなく、
「自動車を作ってくれ」とは言いません。ヘンリー・フォードは馬車という表面的なものにとらわれず、
人々の本質的なニーズ、つまり「速く移動したい」という欲求を見抜いたという、非常に有名な話です。

スティーブ・ジョブズが常識にとらわれず、次々と革新的なプロダクトを生み出したことにも共通する先見性だと思います。
このような「新しいニーズを作り出す」こと、「既存の枠組みを超越していく」
ようなイメージがデザイン思考の特徴であり、最大の強みだと言えます。 
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スタンフォード大学でこのような問題解決を学んだ学生さんたちが、
とあるアイデアを思い付いたとします。
それが出資者の目に留まるようなアイデアだとしたら、
びっくりするような資金調達が可能です。

これを家具の街大川でできないのか?

大川家具が生まれる福岡県大川市は、
木製品に関してできないことはないと言われています。

たとえば、木製品に関していいアイデアを持った人がいて、
そのアイデアを形にしたいとおもい、プレゼンをして、
出資者と木工所を募りコラボし(試作と製品化)をし、
アイデアホルダーと出資、木工所が利益を分け合う。

みたいなイメージ。

もっと言えば、より木製品のアイデアを出しやすくするスクールみたいなのがあればさらにいいかと。

木製品だから、ITみたいに爆発的に普及させるのは無理としても、
似たようなシステムを作れれば斜陽化している大川市の家具業界も
生き残れ、素晴らしい商品を生み出す土壌ができるのではと思います。

私も微力ながらそういう場を作っていければと思っています。

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